生活環境・産業振興(サンゴの村宣言)
恩納村では、サンゴの村宣言をして以降、村民の日常生活を整えると共に、恩納村の豊な資産を産業に生かして行けるような取り組みをしています。
赤土流出対策について
沖縄県恩納村は、美しいサンゴ礁に囲まれた地域として知られていますが、近年は農地や建設地から海へ流れ込む赤土が深刻な問題となっています。赤土の流出は海水の濁りを引き起こし、光合成を妨げてサンゴ礁の生育環境を悪化させる原因となっており、村ではその対策として多角的な取り組みを進めています。
まず注目すべきは、赤土流出を防ぐための自然資源を活用した工夫です。たとえば、ベチバーというイネ科の植物を畑の周囲に植栽することで、豪雨時にも土壌が流れ出すのを抑える効果が得られます。さらに、サトウキビの葉殻などを畑に敷き詰める「トラッシュ・カバークロップ」は、赤土の流出を防ぐだけでなく、雑草抑制や保温効果、さらには作物の生育促進といった副次的効果も期待されており、持続可能な農業の実現にも貢献しています。


こうした土壌管理の取り組みに加えて、恩納村では地域の自然資源と共生する新しいプロジェクトも展開されています。その一つが「ハニー&コーラルプロジェクト」です。この取り組みは、赤土流出の防止と地域経済の活性化を同時に目指すもので、花の咲く緑肥植物を遊休地に植えることで土壌流出を抑えつつ、ミツバチの蜜源も確保する仕組みが導入されています。
また、村内の農家が養蜂を行い、地元産のハチミツを商品化することで収益を得られるよう支援も行われています。これは単なる環境保全ではなく、農家の新たな収入源を創出する点でも大きな意義を持ちます。さらにこのプロジェクトには、沖縄科学技術大学院大学(OIST)などの研究機関も参画し、ミツバチの生態や蜜源植物の選定に関する科学的な知見を提供。地域内外の多様なプレイヤーが連携しながら、持続可能な環境モデルの構築を目指しています。
恩納村のこうした包括的な取り組みは、自然環境の保全と地域経済の両立を図る「地域主導のSDGs実践モデル」として高く評価されており、今後は沖縄県内外の他地域への展開も期待されています。サンゴ礁というかけがえのない自然遺産を未来に引き継ぐため、恩納村の挑戦はこれからも続きます。

具体的取り組み
| 取り組み名 | 写真 | 取り組み内容 | 最新ニュース |
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| 赤土流出対策 | ![]() | 恩納村は、ベチバーの植栽やサトウキビ葉の敷設などで赤土の流出を防ぎ、サンゴ礁の保護と農地保全を両立している。 | コチラをクリック |

